知人や友人にお金を借りるとき、最も大事なのは頼み方です。
大きな嫌悪感を持たれず、助けてあげたいと思える態度と理由ならお金を貸してもらえる可能性があります。
本記事では、知人や友人からお金を借りるときにおさえておきたい項目を解説。
- 知人からお金を借りる時の頼み方
- 知人からお金を借りる理由の具体例
- 個人間の貸し借りでも用意すべき借用書の書き方
- お金を借りたあと絶対にやってはいけない行動
- 断られた時の別のお金を借りる手段
知人や友人からお金を借りたい人は、頼む前に上記5点をチェックしましょう。
トラブルになったり縁を切られたりしない借り方が分かります。
Contents
知人や友人からお金を借りる時は頼み方のコツをおさえるのが重要
知人や友人からお金を借りるときは、返済に関して安心感が持てる頼み方をするのがコツです。
「お金を返してもらえないのでは」と貸してくれる相手を不安にしないよう、以下の点を意識して伝えましょう。
- 不信感を払拭できる誠実な態度
- 具体的な返済計画
- なぜお金が足りず、何に使うのか
- 利子やお礼により知人が得する条件を提示する
- 知人の要求にも応える
相手がいくら親しい友人でも、「お金を貸してほしい」と言われたら少なからず不信感が芽生えます。
少額でもお金の貸し借りは人間関係に不和を生みやすく、「お金の管理にだらしない人である」と思われやすいです。
誠実な態度で具体的な返済計画を伝え、お金が必要な理由も正直に話しましょう。
タダでお金を借りるのではなく、利息やお礼を付けて知人が得をする条件を自分から提示するのが無難です。
もし知人からお金を貸すための追加条件を提示されたら、できる限り要求に応えましょう。
お金の貸し借りは少なからず不信感を持つため誠実な態度で頼む
個人間でのお金の貸し借りは、どんなに仲が良くても不信感を持たれます。
知人や友人に借りたいと頼む人は、お金に関してルーズな印象があるためです。
お金を貸してと言われた知人は、「なぜ自分に頼むのか」「本当に返済してくれるのか」といった不安を持ちます。
そもそも何かのきっかけでお金が必要になったとき、最初の選択肢として「知人に借りよう」と考えるケースは少ないです。
- 銀行やカードローンを利用する
- 親に頼る
- 自分の稼ぎでどうにかできないか考える
知人に頼る前に、上記の方法をはじめ「自力や身内のみでどうにかしよう」と考えるはずです。
知人に頼っている段階で、自力でどうにかできる状況ではない可能性が高いと思われます。
もしくは、「頼めばなんとかしてくれる」と他力本願に頼られていると感じられてしまいます。
自力でお金を工面できないほど困っている人や、他力本願で不誠実な人にお金を貸すのはハイリスク。
金額が高ければ高いほど警戒されるので、信頼関係が崩れる可能性もあります。
加えてお金を借りたいと頼むときの態度に誠実さを感じなければ、不信感は増大。
「自分に頼めば、もし返せなくなっても逃げられそうだと思っている?」
「一度許したら要求がエスカレートするのでは?」
上記のように思われてしまえば、知人はお金を貸せないと断る可能性が高いです。
信頼しているからお金の貸し借りを頼めるのだと伝わるように、普段はふざけ合う仲でも終始誠実な態度を心がけてください。
「絶対にお金を貸してくれると思ったから頼みに来た」といった、知人が貸す前提で話を進めるのは上から目線な印象で不信感が大きくなります。
「貸してもらうのは申し訳ないけれど本当に困っていて、他に借りる方法もないので頼めないか」と丁寧にお願いしましょう。
いつまでにどうやって返済するのか具体的に説明する
知人の不安や不信感を抑えるには、借りたお金をいつまでにどうやって返済するか具体的に説明するのが大事です。
「給料が出てから返す」「ボーナスが出たときに返す」では、具体性がなく先延ばしにされそうだと思われます。
返済期日は、〇月〇日と具体的な日付を伝えましょう。
「6月25日が給料日だから、当日中にお金をおろしてすぐに返しに行く」といった伝え方なら、返済日が明確で不安は少なくなります。
万が一返済してもらえないときに、相手から「返済期日を過ぎている」と言いやすいのも、安心できる理由の1つです。
返済期限を守るのは当然として、相手が不安に思う原因を極力減らしましょう。
多額のお金を借りるなら、無理な一括返済計画を伝えても「どうせ返済しないだろう」と思われるだけです。
例えば一人暮らしで月収25万円の人が20万円借りて、翌月一括返済するのは現実的ではありません。
「毎月25日の給料日に2万円ずつ、10ヶ月かけて返済する」と実現しやすい数字を具体的に示せば、信用されやすいです。
返済計画をきちんと立てて、無理なく返済できる期間と金額を伝えましょう。
お金の用途や金欠の理由は嘘をつかず正直に話す
借りるお金の用途や金欠の理由は、嘘をついたり誤魔化したりせず正直に話しましょう。
「とにかく困っている」「お金がなさすぎて」など、おおざっぱな説明も不信感が強まります。
なぜ知人に頼むほどお金が足りないのか、借りたお金で何をするのか具体的な説明がある方が信用されやすいです。
具体的な説明例
車を自宅の車庫にぶつけてしまい、修理代で貯金を使い果たしてしまった。もうすぐクレジットカードの引き落とし日だが、残高が5万円足りない。給料日はまだ先で5万円も捻出できないので、急だけど5万円貸してほしい。
お金がない理由と使い道、どちらに関しても決して嘘をついてはいけません。
嘘をつくと、説明があやふやな部分や辻褄が合わない部分も出てきます。
知り合い同士なら嘘はどこからかバレやすく、信用を失うだけです。
逆に自分が頼まれたとき不信感を抱く理由なら、お金を借りるのは避けましょう。
自分が頼まれたとしても納得できる理由なら、相手も仕方がないと判断してくれる可能性は高いです。
利子を付けて知人が得をする条件で借りる
知人の善意にまかせてお金を借りるのではなく、利子を付けて貸した人が得をする条件を提示すると誠意があると思われやすいです。
少なくとも、知人のことを「タダでお金を貸してくれる便利な人」だとは思っていないと伝わります。
利率の参考に、金融機関のローンで借りる時の目安と法律上の上限をまとめました。
借入先 | 借入額に応じた利子(年) | ||
---|---|---|---|
10万円未満 | 10万円以上100万円未満 | 100万円以上 | |
貸金業法の上限金利 | 20.0% | 18.0% | 15.0% |
銀行のカードローン | 14.5%前後 | 12.0%前後 | |
大手消費者金融カードローン | ~18.0% | ~15.0% |
利率だけ見ても具体的な利息が想像しにくいので、利子の付け方の具体例も確認しましょう。
例:借入額5万円
返済方法 | 利息総額 | 利子(年)に換算 |
---|---|---|
翌月に51,000円返済 | 1,000円 | 2.0% |
毎月5,100円ずつ、10ヶ月かけて返済 | 1,000円 | 2.0% |
毎月11,000円ずつ、5か月かけて返済 | 5,000円 | 10.0% |
毎月6,000円ずつ、10ヶ月かけて返済 | 10,000円 | 20.0% |
知人からお金を借りる利子に、目安や基準はありません。
感謝の気持ちとともに、自分の経済状況的にどこまで出せるのかもよく考えましょう。
無利子でいいと言われたら完済した時にお礼をすると好印象
利子を付けると言っても、無利子でいいと遠慮されるケースも考えられます。
もし無利子でいいと言われたら、金銭の貸し借り以外の方法でお礼をすると好印象です。
かしこまったお礼がいいなら、菓子折りが無難です。
相手の趣味や好みに沿ったプチギフトや、食事のごちそうでも感謝の気持ちは伝わります。
お金を貸すための追加条件を提案されたらできるだけ受け入れる
追加条件を受け入れたらお金を貸すと言われたら、できるだけ素直に要求を聞きましょう。
返済に不安があったり、約束事に信用できない部分があったりするときに追加条件を提案されやすいです。
追加条件の一例
- 返済が終わるまで担保として何か預けてほしい
- 貸し借りの証人として立会人を呼びたい
- 必ず返済してほしいので保証人を付けてほしい
どうしても聞けない要求なら、無理だと断るのではなく代わりの条件を提案しましょう。
例えば、「保証人は付けられないけど代わりに担保としてブランド物の時計なら預けられる」といった内容です。
明らかに理不尽で応えようがない要求をしてくるなら、お金を貸す気がないと判断できます。
食い下がらず早めに諦めて、別の知人に頼むか他の借入方法を探しましょう。
知人からお金を借りたい時に使える具体例な理由
知人からお金を借りるとき、「それなら仕方ない」と思ってもらえる理由が貸してもらえる可能性が高まります。
緊急で突発的な事態や、今限定でお金がない事情なら理解を得やすいです。
- 財布を忘れて家に取りに帰る時間がない
- 就職したばかりで給料が入るのがまだ先
- 身内に不幸があったが香典が用意できない
- ケガや病気で入院して多額の治療費が払えない
上記の理由なら理解を得やすく、お金を貸す気になりやすいです。
しかし信用を失うため、嘘の理由として使うのはやめましょう。
知人に理解を得られやすい理由と、貸したくないと思わせてしまう理由があるので、どちらに当てはまるか確認して本当に借り入れを申し込むか判断してください。
財布を忘れてきてしまって家に帰る時間がない
財布を家に忘れてしまい、家に帰る時間がないシチュエーションなら一緒にいる友人や知人にお金を借りやすいです。
財布を忘れるシチュエーション
- 通勤・通学定期で目的地まで来て財布を忘れた
- 車で来て財布が鞄に入っていなかった
近年キャッシュレス決済が普及しているものの、一部では現金のみを取り扱う店舗もあります。
スマホ決済に対応していないランチやキッチンカーの弁当などを購入する必要があるなら、必要最低限だけ借りて後日すぐに返しましょう。
1回きりなら快く貸してくれた知人でも、繰り返し財布を忘れてお金を貸してと要求されると印象は悪くなっていきます。
前回分の返済をしていないのに、また財布を忘れたと追加でお金を借りようとするのはNGです。
何度も使う手段ではないため、本当に困ったときだけ頼りましょう。
就職したばかりで給料が入るまでの生活費が足りない
新しく就職したばかりの人は、初めて給料をもらえるまで時間差があって生活費が足りなくなりがちです。
給料は入らなくてお金がないシチュエーション
- 初任給の支払いが翌月または翌々月払いで当分の間給料が入ってこない
- クレジットカード払いの引き落とし日が初任給振込日の前だから使えない
近況を知る友人や知人なら、お金がない理由を理解してもらいやすく悪い印象は持たれません。
無駄遣いしているのではなく給料が入れば解決する問題のため、お金を貸す側も心理的なハードルが低いです。
お金を借りたいと頼むときは、借りたい金額と返済できる日はいつなのかはっきり伝えましょう。
給料日が過ぎれば返済できるなら、「給料日の次の休みに当たる〇日に返しにくる」と日付を明確にする必要があります。
相手の都合も聞いた上で、返済する日を決めましょう。
近しい人の不幸で葬式に行くが香典が用意できない
近しい親族の不幸で葬式に行くなら、まとまった金額の香典が必要なケースは多いです。
葬式は前もって予定が分からないため、準備ができなくても仕方ないと思われてお金を貸してもらえる可能性があります。
キャッシュレスが通用せず、現金で必要な点も理解してもらいやすいポイントです。
同じ冠婚葬祭でも、結婚式や法事は数ヶ月前から予定が分かるため「なぜ用意できなかったのか」と思われます。
予定が分かっているなら、節約したり一時的にアルバイトを増やしたりして対応しましょう。
急な病気や事故で突発的に大きな出費が発生した
急な病気や事故で入院すると、突発的に大きな出費が発生します。
高額医療費補償や保険があるとはいえ、払い戻しや振り込みが後日になるとすぐに全額支払うのが難しい人も。
通勤中に事故にあい、労災の関係で健康保険が使えず一時的に全額自己負担になるケースも支払いが厳しいです。
後で支払った医療費は戻ってくるため、お金を借りても返済の目途は立っています。
手続きが終わって医療費が戻ってきたらすぐに返済すると伝え、お金が借りられないか頼みましょう。
知人に貸したくないと思われるNGな理由は?
「そんなことのためにお金を借りるなんて」と失望や幻滅を覚える理由だと、お金を貸そうと持ってもらえません。
例えば以下の理由でお金を借りたいと言ったら、無理だと即答されます。
- 絶対に利益が出る投資がある
- 儲かる副業セミナー
- パチンコや競馬などギャンブル
儲かる投資や副業は詐欺が多く、貸しても絶対に戻ってこないと思われがちです。
詐欺ではなくても、お金が返ってこないリスクがあるため快くお金を貸す人はいません。
ギャンブルはお金を借りてやるものではなく、嫌悪感を抱く人もいます。
趣味のグッズ購入やライブ参戦も、理解してもらえない相手であればお金を借りるのは難しいです。
- 貸したお金は必ず返ってきそう
- 貸してもいいと思える、同情できる理由である
そもそも趣味にかけるお金は、自分で工面するもの。
人に頼って迷惑をかけてまで趣味にお金をかけるのは、だらしないと思われます。
信頼してもらえない理由では、お金が借りられないばかりか友人に距離を置かれます。
共通の趣味を持っていない人でも理解できる理由のときだけ、知人や友人からお金を借りましょう。
知人とのお金の貸し借りでトラブルを防ぐには借用書が必須
お金の貸し借りでトラブルを防ぐには、借用書の作成が必須です。
友人だから簡単な口約束でいいのではなく、近い間柄だからこそ明確に文書で取り決めて認識違いを防ぎましょう。
相手に安心してもらうのはもちろん、万が一「相手が金額を勘違いした」「意図的に不当な金額の返済を迫ってきた」といったときに自分を守るためにも効果的です。
借用書に決まった様式はありませんが、トラブルを防ぐための要点は押さえる必要があります。
- 自分用と相手用の2部用意する
- 最低限6つの項目を入れる
- 1万円以上借りるなら収入印紙が必要
- 紙が無理ならメールやSNSで文面を残す
それぞれの項目について詳しく知り、誤解のないやり取りができる借用書を作りましょう。
借用書は、貸し借りのトラブルが深刻化して裁判になったときにも証拠として有効です。
借用書はお金を借りる側が自分用と相手用の2部用意する
借用書はお金を借りる側が作成し、自分用と相手用の2部用意しましょう。
自分か相手どちらか1つしかないと、以下のリスクがあります。
- 借用書を持っていない方が思い違いをしてしまう
- 内容を改変したと疑われる
- 紛失して内容が分からなくなる
借用書を持っていない側は、内容を忘れて貸付条件を勘違いするケースが考えられます。
片方が管理していると、内容を書き換えたと言われても疑いを晴らせません。
紛失すると取り決めの内容が不明確になり、トラブルに発展するケースも考えられます。
同じ内容で2部作る、またはコピーをとるだけでいいので、必ずお互い同じ内容のものを用意しましょう。
2つの借用書に割印をすると、実物である証拠になります。
借用書で必ず入れたい6つの項目
借用書の書き方は自由ですが、必ず入れたい6項目は以下の通りです。
- 借りる人の名前
- 貸す人の名前
- 借りた金額
- 利子(付ける場合)
- お金を借りた日
- 返済期日
お金を借りた人・貸した人それぞれの名前と借りた金額は最低限必要な情報です。
名前はそれぞれ手書きすると、偽造防止につながるだけでなく確かに本人同士が同意した証拠となります。
返済期日は勝手に決めず、相手に確認をとってから記入しましょう。
利子を付ける時は、分かりやすく記載するのがトラブルを防ぐコツです。
金融機関のローンと同じ方法で利息を計算すると、分割返済では特に計算がややこしくなります。
返済金額が細かくなり、支払いや管理が面倒になるので、キリのいい金額にして利息を支払いましょう。
お互いの齟齬がないよう、利率だけでなく利息額を記入するのも重要です。
一括払いであれば、例えば「利子は元本の5.0%とし、5,000円を加えて返済する」と書くとお互いの認識違いが防げます。
分割払いなら「利息としてひと月1,000円を加え、11,000円を毎月末日までに返済する」と記入すれば分かりやすいです。
借用書の書き方に厳密なルールはありません。
お互いが分かりやすく、勘違いなく認識できる書き方を心がけましょう。
1万円以上の借り入れなら借用書に収入印紙が必要
借り入れが1万円以上なら、借用書は課税文書となり収入印紙の貼り付けが必要です。
収入印紙の金額は、借りる金額により異なります。
借りる金額 | 収入印紙の金額 |
---|---|
1万円未満 | なし |
1万円以上10万円以下 | 200円 |
10万円超50万円以下 | 400円 |
50万円超100万円以下 | 1,000円 |
100万円超500万円以下 | 2,000円 |
収入印紙のある借用書は、トラブルが起きたときに大きな証拠となります。
お金を借りるとき、申し訳なさや後ろめたさから、お金を貸す側の立場が強くなりやすいです。
相手も「貸してあげた」と気持ち的に優位に立てるので、無理な要求を通そうとするかもしれません。
不要なトラブルを避けるため、収入印紙を貼った正式な借用書を用意しておくのが大切。
収入印紙は郵便局で購入できます。
借用書に貼り付けたら、どちらかの印鑑で割印をしましょう。
紙で用意できない人はメールでもいいので貸し借りの証拠を残す
急にお金が必要になり紙の借用書を用意できない人は、メールやSNSのメッセージでいいので貸し借りの証拠を残しましょう。
お互いが同じ内容を確認できるため、正確なお金のやり取りがいつでも確認できます。
認識違いを防げるだけでなく、多忙で直接会うのが難しい人でも負担をかけません。
ただし、本人が入力して送った証明ができないため、紙で文書化するより証拠としては弱いです。
メッセージを借用書代わりにするなら、トラブルなくお金のやり取りを完了できる自信があるときだけにしましょう。
借用書に法的な効力はないが裁判になると証拠として有効
借用書そのものに、返済の義務化や財産差し押さえといった法的効力はありません。
しかし、裁判になったときに貸し借りがあった証拠としては有効です。
借りた側は、悪意のある書き換えがあったら私文書偽造罪に問える可能性もあります。
返済できずに放置しておくと、貸した知人は借用書を証拠にして裁判を起こせます。
どちらにとっても借用書は有効な存在なので、面倒がらずに必ず作成しましょう。
お金を貸してくれた知人に縁を切られる3つの行動
お金を貸してくれた知人に、「もう関わりたくない」と縁を切られる行動は3つあります。
- 返済期日を守らない
- お金の使い道が違った
- 返済せず逃げ回っている
お金の貸し借りは、個人間のやり取りだけでなく金融機関のローンでも信用が第一です。
借りた金額の多い・少ないは関係なく、お金のやり取りで信用を失うと今までの関係性は一気に崩れます。
借りるからには信用を失わないよう、誠意ある対応をしましょう。
約束した期日を守らず催促されないと返済しない
約束した返済日を守らず、催促されないとお金を返さない人は知人に大きなストレスを与え続けています。
期日までに返済されず失望するだけでなく、催促する手間や時間もかけさせているためです。
金融機関のローンで同じことを繰り返せば、ステータスの悪化でクレジットカードも新しいローンも組めなくなります。
催促しないと返済しない状況は、それほど不誠実で信用を失う行為です。
お金を借りるときに決めた返済期日は、自分で管理して必ず守りましょう。
借りたお金を本来の目的と違うことに使う
借りたお金を本来の目的と違う用途に使うのは、最初から嘘をつかれているのと変わりません。
生活費が足りないと言うから貸したのに、実際はギャンブルに使っていたら怒るのは当然です。
たとえ期日までに返済しても、2度目のお金を貸す気にはなれないと考えましょう。
本当に生活が苦しい状況でも、「どうせまたギャンブルに使うお金だろう」と信用してもらえません。
返済できれば何でもいいわけではなく、お金を借りる理由は正直に伝えるのが大事です。
返済せず逃げ回っていると裁判を起こされる可能性もある
返済したくないからと連絡を断って逃げ回っていると、お金を返すよう裁判を起こされる可能性があります。
具体的に、裁判を起こされる流れは以下の通りです。
- お金を返してもらえない知人が弁護士などに相談する
- 返済に応じないと法的手続きを開始すると記載された内容証明郵便が届く
- 返済せずにいると、裁判を起こされる
- 裁判にも出なければ、貸し借りの証拠をもとに知人が勝訴する
- さらに手続きを進め、財産が差し押さえられる可能性がある
弁護士に相談して法的手段に向けて行動を起こすのは、お金も労力も使うため大変な決断です。
知人に決断させた時点で縁は切られたも同然で、関係の修復は不可能でしょう。
返済できない恐れがある、または返済の意思がないなら最初から借りてはいけません。
状況に応じて福祉の支援を受けるなど、知人や友人からお金を借りる以外の方法を検討してください。
知人からお金は貸せないと断られた時の対処法
知人に頼んでみたけど、お金を貸せないと断られたときの対処法を3つ紹介します。
- 早くお金を借りたいならカードローン
- 高価な物を持っているなら質屋でお金を作る
- 仕事がなくて生活できないなら国の支援制度を利用する
仕事をしている人で早くお金を借りたいなら、知人を説得するよりカードローンの利用を検討しましょう。
貴金属やブランド品を持っているなら、質屋に行って質入れや買取によりお金を作れます。
収入が少なくて生活が苦しい状況なら、国や自治体から支援を受ける方が現状の解決につながりやすいです。
知人に断られても他にお金を工面する方法はあるため、食い下がって頼み込まず素直に引きましょう。
周囲にバレずに借りたいならカードローンが便利で早い
周囲にバレずに早くお金を借りたいなら、Webやアプリでの手続きだけで契約できるカードローンを選びましょう。
大手消費者金融カードローンなら、仕事を始めたばかりの人やアルバイトでも申し込めます。
大手消費者金融カードローン
- プロミス
- SMBCモビット
- アコム
- アイフル
- レイク
スマホから申し込み手続きができ、郵送や書類のコピーといった面倒な作業もありません。
返済は銀行口座から自動引き落としに設定できるので、忘れっぽい人でも返済遅れを防げます。
カードローンは使い道が自由なので、借りたい理由を説明する必要もありません。
申込条件は以下の3点です。
- 申し込みたいカードローンの年齢制限を満たしている
- アルバイトやパートも含めて長期の仕事に就いている
- 他社からの借り過ぎや延滞がない
他社からの借入額が年収の3分の1を超えていると、審査に通りません。
延滞している人も、年齢や収入の条件を満たしていても借り入れが難しいです。
申込条件を満たす人は、手続きがスムーズに進むカードローンを選びましょう。
質屋で質入れや買取を利用してお金を工面する
手元に高級ブランド品や貴金属、最新機種のスマホがあるなら質屋でお金を工面できます。
利用方法は、お金を借りる質入れと物を買い取ってもらう買取の2種類。
質入れでは預ける物の査定金額内でお金が借りられ、本人に関する審査がないのが特徴です。
返済期限は3ヶ月が一般的で、返済しなかったら預けた物は返ってきません。
ただし預けたものを担保に返済はできるので、督促を受けずに済みます。
できれば預けた品物を手元に戻したいけれど、万が一返済できなかったら手放してもいい人に向いた方法です。
返済できる見込みがない人は、最初から物を買取に出してお金を得ましょう。
質屋では質入れよりも買取の査定額が高くなる傾向にあります。
品物を失ってもいい前提なら、買取を選ぶと手にできるお金が多くなる可能性は高いです。
お金を借りなければ生活できない状況なら国の支援制度に申し込む
お金を借りなければ生活できない状況が続きそうなら、国の支援制度に申し込んで生活を立て直すのも手段です。
低所得世帯として生活福祉資金でお金を借りる方法や、就職や家計の見直しをサポートする自立相談支援制度があります。
一時的に衣食住を用意してもらえるケースや、住居確保給付金として家賃支給を受けられる制度もあり支援の形は多様です。
各種支援を受けるには自分からアプローチする必要があるため、早めに市町村役場の福祉関係窓口に相談しましょう。